油と一緒に摂ると、吸収効率がアップするビタミンを「脂溶性ビタミン」というそうです。
この記事では、なぜ油と一緒に摂りたいのかや、各ビタミンが不足・過剰のときにおこる症状、多く含まれる食品などを紹介するよ!
脂溶性ビタミンとは
脂溶性ビタミンとは、油に溶けるビタミンです。
油になじむのが特徴で、熱に強いものが多いんですね。
また、油を使って調理すると、吸収効率がアップするといわれています。
脂溶性ビタミンを摂取すると、しばらくのあいだは肝臓など、そのビタミンを必要とする臓器に貯蔵されます。
しかし、過剰に摂取してしまうと、必要としている臓器だけで貯蔵しきれず流れ出し、ビタミンが必要ない器官にまで届いてしまうため、不快な症状が現れる(過剰症)こともあります。
また、ビタミンが不足した場合は「ビタミン欠乏症」となり、健康に支障がでることもあります。
不足や摂り過ぎが続くと良くないですね。
たまたま沢山ビタミンを摂取してしまっても、すぐに過剰症になるわけじゃないよ!
だけど、上手にバランスをとれるように気をつけていこうね!
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油 一緒に摂ると良い食品
脂溶性ビタミンの種類や特徴とともに、欠乏・過剰による症状や多く含む食品を紹介します。
ビタミンA
ビタミンAは、髪や肌、粘膜を保護します。
また、それにより、病気への抵抗力が高まることも期待できます。
摂取量の過不足によって現れる初期症状の一例は下記の通りです。
欠乏症 | 夜盲症(鳥目):暗いところが見えにくくなる。 角膜軟化症:黒目が乾いてつやがなくなる。 |
過剰症 | 頭痛、吐き気 |
欠乏症で現れる症状は、悪化すると失明の可能性もあります。
目に異変や不調を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。
ビタミンAを多く含む食品は、人参・かぼちゃ・ビーマン・うなぎ・レバー・卵黄 などがあります。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けます。
カルシウムを上手に吸収できれば、骨が丈夫になりますね。
摂取量の過不足によって現れる初期症状の一例は下記の通りです。
欠乏症 | 骨軟化症:骨の湾曲(O脚など)。骨が痛いと感じる。 くる病:こどもに起こる骨軟化症。症状は同上。 |
過剰症 | 高カルシウム血症:食欲不振、腹痛、嘔吐 など 高カルシウム尿症:腹痛、排尿痛、血尿 など |
過剰症の症状が進むと、尿路結石や高血圧などの病気にいたることもあります。
また、欠乏症の症状も、骨折などにつながる可能性があります。
不調を感じたときは、早めに受診するなど、対処しましょう。
ビタミンDを多く含む食品は、いわし・かつお・煮干し・レバー などがあります。
ビタミンK
ビタミンKは、「止血のビタミン」とも呼ばれ、血液の凝固をコントロールします。
また、ビタミンKは、ビタミンDとともに骨の健康をたもつ働きがあります。。
摂取量の過不足によって現れる初期症状の一例は下記の通りです。
欠乏症 | 不妊症 |
過剰症 | 下痢、腹痛など |
ビタミンKを多く含む食品は、ほうれん草・にんじん・パセリ・ダイコンの葉・納豆・チーズ などがあります。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用があるので、老化の抑制が期待できます。
また、血管を拡張し、血流を良くする効果があると言われています。
摂取量の過不足によって現れる初期症状の一例は下記の通りです。
欠乏症 | 血液凝固低下 |
過剰症 | 新生児溶血性貧血 |
ビタミンEを多く含む食品は、ひまわり油・大豆油・アーモンド・さつまいも などがあります。
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油 一緒に摂ると良い食品 まとめ
通常の食事で、脂溶性ビタミンを摂りすぎてしまうことは、ほとんどないでしょう。
でも、サプリメントを摂るときは、過剰摂取にならないように気を付けたいですね。
ちなみに、アメリカ栄養評議会のサプリメントに対する上限摂取量は、下記の通りです。
ビタミンA | 3000μg |
ビタミンD | 60μg |
ビタミンK | 10mg |
ビタミンE | 1000mg |
複数のサプリメントを併用するときなどは、過剰摂取にも気を付けるとよさそうですね。
サプリメントはあくまでも「栄養補助食品」だから、摂り過ぎないようにしようね!
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参考:あすけん ダイエットの知識(https://column.asken.jp/)