気をつけていても、食中毒になってしまうこともあるかもしれません。
この記事では、自宅で行う応急処置や、病院に行く基準、外食が原因の場合などについてまとめます。
自宅で行う応急処置
自宅でできる応急処置について調べました。
ですが、症状が強い場合は、無理せず病院で処置を受けるようにしましょう。
症状を抑える薬は控える
まず、食中毒の疑いがあるときには、自己判断で下痢止めなどは使わないようにしましょう。
下痢や嘔吐は、体が悪いものを体外へ出そうとする反応です。
そのため、無理に止めてしまうとよくない場合があるためです。
水分をとる
食中毒が疑われるときは、下痢や嘔吐による脱水症状を防ぐために水分をとって、安静にしましょう。
冷たい水ではなく、常温か、少しあたたかいお湯が良いです。
吐き気がある場合は、スプーン1杯からで良いので、少しでも水分をとりましょう。
吐き気が収まってきたら、スポーツドリンクやリンゴジュースなどをとるといいですね。
横向きに寝る
吐いたものがのどにつまるといけないので、横向きで休みましょう。
乳幼児やお年寄りの方が発症されているときは、特に注意して見守りましょう。
できれば食事をとる
水分をとれるようになって落ち着いてきたら、少しずつ食事をとってみましょう。
できるだけ消化がよくて、栄養価の高いものを選びます。
冷たいものではなく、あたたかいものがいいですね。
おかゆや野菜スープ、うどんやバナナなど、刺激の少ないものからはじめましょう。
二次感染を防ぐ
症状が軽いと感じていても、家事や外出は控えましょう。
また、食器や衣類は他の人と分けて、食事も別々にする方が好ましいです。
手洗いも徹底し、二次感染を防ぎましょう。
参考:ココカラファイン
病院に行く基準
食中毒は、自宅での応急処置では間に合わないこともあります。
下記の症状がある場合は、すぐに病院に行きましょう
- 1日10回以上の下痢
- 半日以上尿がでない、すくない
- 意識がもうろうとする
- 血便
- 嘔吐がつづく
- 体がふらつく
- 高齢者や乳幼児が発症している
下痢や嘔吐がおさまらなかったり、発熱や意識障害がみられる場合は、すぐに病院にいきましょう。
病院では、症状が出る直前の数日間に食べたものを聞かれることが多いです。
可能な範囲でリストアップしておきましょう。
参考:ココカラファイン
外食が原因の場合
体の不調が食中毒であるかどうかは、医師の判断が必要です。
病院で受診し、外食が原因の食中毒であるという診断を受けた場合は、保健所に連絡する必要があります。
保健所に連絡があると、店舗に調査が入り、食中毒が発生した背景や原因が特定される可能性があります。
食中毒の原因となったウイルスが店舗から発見されるなど関連性が認められた場合は、損害賠償を請求できるかもしれません。
- 飲食代を支払ったときのレシート
(食事をした証明になるため) - 治療費や薬代、交通費などの領収証
(損害金額を示す証拠になるため)
上記の領収証やレシートは保存しておきましょう。
ただし、お店との交渉は、保健所はやってくれません。
基本的には、店舗側と被害者の直接交渉になるようです。
食中毒による被害が大きかったり、示談交渉が揉めてしまったりした場合には、弁護士に相談する必要があるかもしれません。
適切な対応をとって、自身の利益を守りましょう。
参考:ベリーベスト法律事務所
食中毒 なったときの対処法 まとめ
食中毒になってしまったときの対処法について確認しました。
軽度の場合は、自宅での療養も有効かもしれません。
しかしながら、原因によっては、病院での処置が必要な場合もあります。
食中毒が疑われるときは、なるべく早く適切な応急処置をしたり、病院で受診するようにしましょう。
↓ 食中毒予防の基本に関連するの記事はこちらです。